ムンプス難聴診断基準 (1987年度改訂)

1.確実例

1)耳下腺・顎下腺腫脹など臨床的に明らかなムンプス症例で、腫脹出現4日前より出現後18日以内に発症した急性高度感音難聴の症例(この場合、必ずしも血清学的検査は必要ではない)

2)臨床的にはムンプスが明らかではない症例で、急性高度感音難聴発症直後から23週間後にかけて血清ムンプス抗体が有意の上昇を示した症例。

 

        1:1)においては、はじめの腫脹側からの日をいう。

        2:2)において有意とは、同時に、同一キットを用いて測定して4倍以上になった                                 ものをいう。

        3:難聴の程度は必ずしも高度でない症例もある。

 

2.準確実例

        急性高度難聴発症後3ヶ月以内にムンプスIgM抗体が検出された症例。

3.参考例

        臨床的にムンプスによる難聴と考えられた症例

        1:家族・友人にムンプス罹患があった症例など。

        2:確実例(1)における日数と差のあった症例。

(厚生省特定疾患高度難聴調査研究班)